南スーダンのキール氏、最近の突然の内閣交代で財務大臣を解任
2022年3月28日、南スーダンのジュバにある国会議事堂で記者会見に臨む南スーダンのサルバ・キール大統領。ロイター/ジョク・ソロムン/ファイル写真
[ジュバ、8月4日 ロイター] - 南スーダンのサルバ・キール大統領はディエル・トン・ゴル財務大臣を解任したが、これは東アフリカの国における最近の突然の閣僚交代であり、キール氏の報道官はこれを最近の南スーダンポンドの低迷に関連づけた。
ンゴール氏が就任約1年後に解任された理由を尋ねると、広報担当者は「市場で何が起こっているかはご覧になったはずだ。米ドルが南スーダンポンドに対してどのように上昇しているかということだ」と述べた。
ンゴール氏の解任に関する最初の発表では、その決定の理由は明らかにされていなかった。
同報道官は、新財務大臣には経済学部卒のバク・バルナバ・チョル氏が就任すると述べ、キール氏の親密な政治的同盟者とみなされており、キール氏が必要と感じた場合には閣僚交代を行うのが日常的だと付け加えた。
南スーダンの通貨は過去2カ月で対ドルで約3分の1下落しており、アナリストらによると、下落要因としては、地域内暴力による経済不安やキール首相が2018年の和平合意を厳守しなかったことなどが挙げられる。
キール氏は2020年以来4人の財務大臣を解任している。
3月に野党との和平合意の条件に違反して国防大臣と内務大臣を解任してから1週間も経たないうちに、彼は説明もなく外務大臣を解任した。
この国の経済は主に原油販売に依存しているが、2011年にスーダンから独立した直後に勃発した2013年から2018年の内戦によって荒廃した。
ジュバに本拠を置く社会政策研究研究所のアナリスト、ボボヤ・ジェームス氏は、ンゴール氏解任の決定がこの国の経済的課題を解決する可能性は低いと述べた。
「キール大統領が大蔵大臣や銀行総裁を1,000人解雇しようと、経済改革がない限り、石油から得られるわずかな収入が農業やその他の生産部門を押し上げない限り、経済状況が改善されることは決してないだろう」経済だ」と彼は言った。
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